「彼は私だったかもしれない 〜ネットジャンキーに明日はあるのか〜

田舎の引きこもり組の作詞・作曲家はインターネッツ大好きだからね!PC作業がほとんどだから、息抜きはtwitter。ほんと、ノットモンキーさんは私だったかもって思う。紙一重だったよなぁと。

外国のお友達が日本インターネッツの闇に足を踏み入れてしまい、ノットモンキーさんというはてなーに煽られるような揚げ足取りのブログ記事を書かれ、twitterでもクソミソ言われ、うんこの応酬になっていたので、今日はこの問題、どうしたらいいっぺか、ってのをちょっと書いてみます。

はてなーで思い出すのは、お友達のfromdusktildawn、フロムダですね。彼は、極論を使って人々がどう扇動されるかをよく観察されていたように思います。IT関連会社の経営者(と思っていますが)なので、B2Cのマーケティングは、彼の仕事に生かされているのではないでしょうか。んで、経営者らしく、メリットがないと続けませんよね。彼と議論できる能力のある方は元々少ないように思っていましたが、程なくして、クローズドのSNSを立ち上げられ、そこで、メドさん(お医者さん)とかと盛り上がってました。私もその中で、相談に乗っていただいたり、お話に混ぜてもらったりして、これはとても楽しかった。知ってるか、ふろむだはめちゃくちゃ優しくて素朴な人。ふふ。

彼のはてな熱が冷めたのは、タイミング的に、はてなの技術的なことに見切りをつけたか、フォーラム(議論の場にならない)に見切りをつけたのか、元々リアルがお忙しい方のようでしたが、更にお忙しくなったのか、マーケティング研究の目的が達成されたのか、、、まぁ、いろいろ考えられますが、極論で扇動するのは、成熟したオトナの男とは言い難いので、格好いいオトナの男になったのだろうなぁと思っております。ふふ。

んで、Twitterでの煽り(ではないのだけど、みんな煽られているようでした。笑)フォロワー増やし→書き物商売やリアル商売に結びつけたのを間近で拝見していた例と言えば、こちらはリアル知人ですが、大石哲之先生です。彼は、外資系の戦略コンサルタントを経ておりますので、その向かう先は、やはり自分にとって「バリューのある」ことや「知的好奇心を満たすこと」に限られていました。議論の体を成さない方とはことごとくぶつかっていましたが、会員制のクローズドフォーラムを立ち上げられ、現在は、ビットコイン関連の技術開発や書き物に勤しんでおられるようです。彼は非常にクリティカルな頭脳の持ち主ですので、議論にならない方のご意見は、一言でやっつけてました。しかし、特に誰かを傷つける目的で彼がなにかを書いたようなことは、拝見したことがありません。Twitterには、リアル知人も数人いらっしゃったようですし、すぐに、知的好奇心旺盛なお仲間ができました。煽りなどしてたら、人格を疑われてしまいますものね。

で、これらを踏まえ、ノットモンキーさんには、話しにならない、議論の体を成していない、現実での生活で楽しいことをご存知ない、ネット依存の傾向があるようにお見受けしたので、当初、ファシリテーションや、ディベート、問題解決などを学ばれるといいのでは、ご自身でそれが厳しいのであれば、そういうことをご存知のお友達がいますか?(そして、クローズドでも、お話を深められる方とお友達になればいいのでは?)と伺ったのですが、これは、間違いだった。上記のお二人は、まず「価値」を知っていた。インターネットをうろうろしているようでも確固たる「目的」があったのです。えと、誰彼かまわず噛み付いて、ブログのアクセス集めたいなら、噛み付いてないで、マーケティングとかブランディングとかお勉強しろよ、ってなるし、議論できないなら、ファシリテーションディベートなのですが、それ、いくら学んでも、現実でトライ&エラーを繰り返さないとなかなか身に付かないんですよ。で、机上のそれを覚えられて、同じスタンスでネットで誰かに噛み付くと、これまた迷惑極まりなくなっちゃう。だから、これはナシで。

ところで、私にも、音楽という目的がありました。よかったよね、ほんと。twitterを始めて程なくしてレーベルの大株主さんをうっかりフォローしてしまいお友達になってしまったり、先日も、ミックスアドバイスを頂いた方が、日本三大スタジオのエンジニアさんだと後から知って、胃がきゅっとなったりしてるわけです。Twitterは自分が楽しいことが第一ですが、社会と繋がっていますので、基本的には誠実にtweetしているわけです。そういう方が数年でぐっと増えてきたよね。はてなで生まれたうんこを投げてる場合ではないのです。

うーん。

もうちょっと遡ってみようか。2ちゃんねるという巨大掲示板があったんですよ。山本一郎さんという投資家がいらっしゃって、黎明期に2ちゃんねるを商売にできないか考えていた。こちらもリアル知人です。そん時、彼の雇用していた女性がコスメ板を見ていて、「使用感の感想がある」ことに目を留められました。彼は「そういうの好き!」って仰ってました。彼が求めていたのは、金になる(価値のある)(役に立つ)「データ」だったのですね。私なぞは、(情報の精度も曖昧でノイズが多すぎて、誰に食って掛かられるかわからないところで、デザインも良くない掲示板を延々と眺めつつ何か書くなんぞ、美容に悪いわ!)とか思っていましたが、彼等は懸命でしたので、なにも言いませんでした。ええ、ええ。

でも、ピアノ教師とアルバイトくらいの経験しかなかった田舎の作曲家が、ここで初めて「価値」について学んだわけです。芸術の価値について本腰入れて考えるのはもう少し後のことになるのですが、投資家はデータや論文が大好きなのです。ガメちがゴミだと言ったのはそういう意味ですね。価値ではない、ゴミを書き溜め、それを宣伝するためにtwitterで誰彼構わず煽って回っている、それがまたゴミになる。それになんの意味が、価値があるんだ?とガメちは言っていたのです。わかんなかっただろうけど。ちなみに、フォロワーさんに何人か金融家がいらっしゃいますが、日本の金融系の方々は、絶対に踏み入らない。なにを話題にしたら、妙なのに絡まれるか、よくご存知です。基本的に寝る暇が無いほど忙しいしね、めんどいんですよ。日本のインターネッツでフォーラムができないのもこれが原因ですね。ガメちがあの時ノットモンキーさんのお相手ができたのは、彼が日本ではなく、欧州出身の投資家で、アーリーリタイヤをキメてヒマぶっこいて遊んでたけど、スコットランド独立騒ぎで、久しぶりに張り付き戦闘モード、みたいな好条件が揃っていたからなんだな。それは、ノットモンキーさんにとっては、ちょっとラッキーなことであったかもしれないと、私は思っているよ。

で、「うーん」とtwitterで唸っていたのです。ノットモンキーさんのためにここまで考える必要はないと思ったり、でも、見てしまったからにはなんか書くべと思ったり。そしたら、フォロワーさん(大学講師か、学者さん系の人と思います)が、「リスクマネージメントなんてどうでしょう」とメンション下さった。なるほど、一理あると思ったよ。私は、当初、ノットモンキーさんの目的「ブログにアクセスを集める」にフォーカスしてしまっていたけど、その手前の「誰彼構わず噛み付く」ってことにフォーカスすればよかったのだな。「誰彼構わず噛み付く」って、世間を知らないからか、弱虫だからなんですね。リスクについて学べば、備えができて、心構えも良くなり、弱虫はちったーよくなるでよ。

というわけで、大分考えさせられましたが、ノットモンキーさんは、リスクマネージメントを学ぶことをオススメします!いろいろ応用が利くかもです!私も弱虫なので、ちょっと読んでみる!