SONYらしからぬ、と思いましたので、今日は、愛を持って書きます。

この記事を拝見する限りでは、私は音の違いがわかるであろうと思います。ヘッドフォンをカスタマイズする人間ですし、ケーブルもお取り寄せ、16bitと24bitの制作環境で違いがわかりますので、歴然としている、のレベルかと。
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/313/313298/

現場はこんな感じです。

例の高音質SDカードのレビューがネタ披露会場になってる
https://twitter.com/s_7922/status/574104678188740610

ひでえ。けど、ネタセンスある。けどひでえ。ちゃんと売ろうよ。
ポイントは明確です。「高音質」を誰に売るのか、はっきりさせましょう。これ一点。


◆「わかる人」をターゲットにするなら

ピュアオーディオファン、また、そこから少し広げて安価なDTMから裾野が広がった制作層をターゲットとしているのであれば、研究者が出てきて、その層が、より納得できるデータを出せば良いわけです。わかる人はわかるし、必要な人は買います。(個人的にこの手の物は、消費者向けと思っており、MY科目として設備投資なので、購入予定はないです)

で、今、インターネッツが、どうなってるのか、開発者さんやSONYマーケティング部隊はご存知ないのかと考えた。まさかSONYさんが、データの取り方がわかんなかった、ぞんざいだったわけじゃないよね?という希望的観測に基き述べますと、SONYさんは、どの程度、どういうデータを出したらいいのか、把握していないのかも?きっとそうなんや!それとも競合との兼ね合いで出せないデータがあるんやろか。そんなん、リリースした途端にバレることばっかりやないの?という素朴な疑問。

というわけで、以降、全て、フォローしている方が97人という弱小作家アカウント(ワタクシでございます)が、twitterで拾ってきた情報です。多少、音響に詳しい方に偏っているかもしれませんが、この辺がクリアになるまでデータを出して欲しい。ピュアオーディオ層とピュアオーデオ層やDTMer層が見ている技術者層と趣味技術者層、最新音楽情報層はこういうとこを見て、情報を拡散させていきます。ここを甘く見ていると、今回のように「わかる人」も手が出せなく(SNSで情報を書きにくく)なる。


https://twitter.com/KenSenda/status/575666634163011584

https://twitter.com/TakeoYamada/status/574859580703776769


続き

なんで音が変わるのか、どんなに長い説明でもいいんです。「わかる人」は「更にわかるため」に読みます。はしょってはいけません。バカにされたと思うだけです。


◆マスターゲットなら、ドヤ顔で売り込んで欲しい。

いや、もしかしてSONYさんは、「違うんだお、マスにリーチしたかったんだお」という意図だったのだろうか。

ハイレゾ関連商品を上記のコアユーザーではなく、マスに売りたいのであれば、その場合の宣伝のしどころって「音が変わることを証明する」「音質が向上する」じゃないと思うのです。わかる人が聴けばわかるわけだし、わかんない人はわかんない。ここには大きな壁がある。なので、マスに訴える場合、音質の良いものを聴いたら、「リスナーの暮らしにどう影響するのか」「ハッピーな体感を提供できるのか」を広告することだと考えるのです。研究者いらない。出てこなくていい。ハイレゾ全般の研究者特集番組、プロジェクトなんとかだけで登場して欲しい。

私たち日本人は、知らずに質の良いものを享受していて、その多くは、「わかんないだろうけど、買ってみろよ、わかってくるから」っていうメイカーの前提があると思うのです。炊飯器然り、オーディオ然り。だから、ドヤ顔で売り込めばいいんです。「おらおら、俺らめちゃ研究してちょーイカす物作ったし、これ買っとけば間違いないから買っとけよ、ハッピーになれるぜ」です。ドヤ顔で売り込む意義がそこにあるのかが問題になってきますが、メジャーなメイカーはドヤ顔で売り込めるものを作るべき、とも思います。

いっそ、シズル感満載のCM打とうよ。

有名なタレントさんがヘッドフォンをしている。
「音に触れるみたいです」
と手を前に伸ばし、涙一筋。

◆当初から炎上目的だったなら

思い通りになったことでしょうし、私がこのブログを書いた時間を返して欲しい。(正座)


◆最後に

ただ、これって、商品じゃなく商品のコンセプトが笑えるんだろか。SONYが「リスナーは音楽の何を聴いているのか」「リスナーが求めているものは何か」を(マーケティング的に)おざなりにしているようで、それは悲しく思います。一番得意だったことじゃないの?って。私は、SONYが大好きだった。本当に本当に、大好きだった。私ね、わからないことはネタにして笑っておけば間違いないって、永遠のバカと同義と思うんです。で、バカにとってわからないことを「これがいいんだよ」ってドヤ顔で言ってくれる人がいないと、みんなバカのまんまだよ。「なんであの音質が生まれたんだろう」っていう夢だって生まれやしない。説明をはしょったら信頼さえも生まれない。がんばれ日本のメイカー。がんばれSONY