「ゴッホ展―空白のパリを追う」行って来た。

9/13に、広島県立美術館の「ゴッホ展―空白のパリを追う」に行ってきました。レポだよー。

http://www.mbs.jp/gogh2013/
(※展示場は、作品の品質を保つため、20℃です。私はパーカーを着ていったのですが、しばらく観ていると寒くかんじました。残り少ない展示日程ですが、行かれる方は、カーディガンなどがあった方がいいかもです)

まず、11:00〜学芸員による、見どころとトークを拝聴しました。ゴッホの生涯と土地、土地でのゴッホの心境の変化と絵の傾向、弟、テオとの関係など、スライド付きの解説です。想像するに、ゴッホとテオは、二人とも画商にお勤めして、浮世絵収集にも熱を上げていた、当時としては、粋でいなせな兄弟だったのだと思います。

今回は書簡が少ないパリ時代の謎にフォーカスした展示でしたが、ゴッホの心境と、移り行くタッチは十分に楽しめます。赤外線で下絵や二度塗りの絵を解析、バックの浮世絵の分析をするのがゴッホ研究のトレンドらしい。ふむふむ。退色していないゴッホの絵はどんなだったか、デッサンや下絵の秘密などの薀蓄も面白かった。ネタバレになってはいけないので、この辺りは展示をご覧になった方々の秘密として、私は違う切り口から書きたい!と思い

パリ時代のゴッホの中に、80年代以降のポップアートとアニメーションの源泉を見ることができる。
どちらかが介在しているのは特に珍しいことではないが、この二つが共生しているのは驚き以外の何物でもない!


という論調で書き始めたのですが、二時間ほど調べて、このテーマで本が一冊書けるくらいだと思い、軽やかに挫折。
俺、「あおむけのカニ」と頭蓋骨モチーフ辺りから、日本画家も含む様々な作品を引用して、紐解くってのを試みたんだ。敗因は画像検索が上手くいかなかったことと、一回、書きかけた文章を保存しないまま、ブラウザを閉じてしまったことです。察してくれ。


個人的に、今回の展示で好きだったのは、「芍薬デルフィニウムを生けた小瓶」マロニエの木が描かれていたもの(タイトル忘失)。ゴッホの作品全体の中で好きなのは、ひまわりではなく「花咲くアーモンドの枝」かなぁ。

繊細なのに大胆、ダイナミックなのに可憐、重厚なのに軽やか、暖かい眼差しだけど近すぎない。どんなジャンルの作品にしても、そして、人にしても、こういった相反したものがたくさんあればあるほど、良いと思うことがあるんだ。


※併設のイタリアンレストラン「Zona ITALIA in Centro(ゾーナ イタリア イン・チェントロ)」が、何気にゴイスです。素材の鮮度、味付け、都心だと3800円〜4500円くらいのランチコースメニューが、2280円で頂けました。感動した。着いたら、早めに予約するといいと思う。二時間待ちでした。忙しかったのでしょう。盛り付けが少し雑で惜しかったけど、接客がとても良かったので相殺です。ふふ。