スウェーデン式 アイデア・ブック

スウェーデン式 アイデア・ブック

装丁デザインが既に素敵なアイディアブックです。規定の概念をどうやって抜けるか、発想の幅をどう広げるか、などをシンプルな文章で全30項目にわたって解説。日本のビジネス書のやっつけみたいな感じは全くなく、一つ一つに知恵とエッセンスが宿っています。さすがスウェーデン

一番刺さったのは、ラストの項、30.「素晴らしき未来」です。

まだなにも完成していない。すべては、これから行われるのを待っているところだ。絵画の最高傑作はまだ描かれていない、戯曲の最高傑作はまだ書かれていない・・・

実は、お正月休みに聴きこむ為、古い名盤(CD)を取り寄せたりしているのですが、それらを聴くと、もう、既に音楽はやり尽くしたと思うくらい満たされる。こんなに名曲、名盤がたくさんあるなら、今更私がなにを書こうと、チリのようなもんじゃないのかって。だけど、この項を読んで、やっぱり、今の言葉で、今の音で、今生きているアーティストさんに歌っていただいて、この時代にしか出来ないものを作り出していくんだっていう熱い想いが沸々と湧き上がってきます。心が洗われるような、とはよく言いますが、なんだか、本当に心が洗われた気がします。

ここのところ、北欧づいておりまして、昨晩から今日にかけて、スウェーデンのプロデューサーチームBloodshy & Avantを調べたり、楽曲解析をしたり。音楽も、デザインにしても、この本にしてもそうなんですが、スウェーデンのお国柄なんでしょうか、モチーフの一つ一つが丁寧に作りこんであるような印象があります。あとがきにもありましたが、資源の少ない国はアイディア勝負だからね♪

なんだかスウェーデンを身近に感じたヒトトキでした。この本をオススメしてくださった@TomYamamura 氏に感謝を。