路上のソリスト

ロジカルの極みの職場と商業主義と賞レースの世界のライター、統合失調症(と思しき)路上生活者の音楽家との対比が美しい。劇中に流れるのはベートーベン、バッハです。ベートーベン、バッハの中でも軽やかな選曲。

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実話を元にしたお話だそうな。

総合失調症というのは、妄想が大きいらしい。一般に妄想から来る幻聴と呼ばれているものと、周波数を拾ってきてる幻聴は違うと思います。たぶん、西洋医学では踏み込んでいない領域だと思います。周波数を拾ってきてしまう幻聴(と呼ばれているもの)は最初にノイズが聴こえたりする。ノイズの聴こえる人たちというテーマで書かれた洋書があるはずですが、タイトル忘れた。まぁ、珍しいことではないのではないかと・・・。音関係のエンジニアさんに、この手の話を時々聞きます。ノイズが聴こえるというのは、光を見てるのと一緒で、全ての周波数を感知してる状態。多幸感はもちろんあるかと。なんだろうね、まぁ、病院に行くと入院させられると思います。この映画の中では病気っぽく描かれていたので、ちょっと残念。でも、それを払拭するような二人の対比表現や、コラムニストの台詞はあって、そうね、、うーん、監督(もしくはコラムニスト)には、病気なのか、芸術なのか、という問いに対しての解はあっただろうけど、問いかけたまま終わるというのは、映画としては正解なのだと思う。


シャネル&ストラヴィンスキー

おお、今、ディズニーから出てると知ってちょっぴり驚いた。衣装やセットがとても美しく、官能的な映画でした。

最近、英語をヒアリングしようと意識して映画をみているせいか、英語と近い響きの単語が耳についてしまい・・・。「エクスキューズモ」の「も」ってなによ!なんなのよ!!www とか思いつつ。「エクスキューズ も」って!「も」って言っとる!!!!母と一緒に見ていたので声に出しては笑いませんでしたが、30秒くらいは「も」!!!「も」かよ!!!!と、脳内で笑ったのでした。おフランス語は可愛らしいのでした。

おお、そんなことはどうでもいい、感想を書くぞ!おー!

こちらも「路上のソリスト」ほどではありませんが、芸術と商業の対比を見せています。成功しているシャネルに対して「洋服屋だ」とストラヴィンスキー(芸術家)。いててててて。当時、お洋服も音楽もクチュールとプレタポルテという概念が生まれつつあったのだろうけど、お洋服の方が速かったんでしょうね。お洋服は、社会的なメッセージにもなりますし、実用兼ねますしね。

仏映画らしい優雅な展開。転調を転調と感じさせないポップスのようです。ここで転調してやったぜ!みたいなことは全くありません。上品にエロく進行します。最初の舞踏とオーケストラのシーンは必見。ストラヴィンスキーはたぶん、現代の人が聴いても、もう衝撃的ではないと思う。舞踏は現代でもまだ衝撃を受けそうな素晴らしい振り付けです。ビヨンセとレディーガガのちょwwwwっていうのを寄せ集めたみたいな感じです。とても良い。これは良かった。イマドキの現代舞踏はあんなことやってるのだろうか。ちょう良かった。観に行きたい。あと、映画と全然関係ないけど、美しいサーカス(名前忘れた)が観に行きたい。

ちょっと立ち寄ったyahoo!のこの映画の評がすげえ面白かったので貼っておきますね。

http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tydt/id333834/

家政婦は見たのか。うむ。笑