おー。一ヶ月空いてしまいました。ご無沙汰しております。マリタンです。


相変わらず読んでます読んでます乱読しております。なんだか最近「楽譜をゆっくり読む」という記述や「スローリーディング」という言葉がやたらと目に付きます。いつもストック曲のブラッシュアップや締め切りに追われておりますので、ともすれば日常生活は「合理的に」「速く!速く!」になりがちですが、最近読んだ本の中でこれはゆっくり読みたいですね、という本を。と言いますか、速くは読めないから心してかかれ!ですね。


経済は幻想であることや本当の賢さの核がよくわかる本です。これを読むと、特に浮かれることもなく、淡々と作らなきゃなぁ、作るしかないよなぁと思う。下手な啓発本より行動を促進する魔法の一冊。幻想の多い人は読み進められないか、読むと気分が落ちるかも。シニカルになっちゃう人もいるかも。危険。読書は自己責任で宜しくお願いします。文中に出てくる著者のお気に入りの学者の本を読むと更に面白そうです。が。どれも専門書の類ですのでお高そうですねー・・・。著者が「こいつはほんまに頭いーんだぜ」と、特に熱意を持って書かれていたものを一冊購入したいと思っていますが、翻訳書なしで英語だったりしそうです。どうしよう。


最新約コピーバイブル

最新約コピーバイブル

元コピーライター、現在飛ぶ鳥落とす勢いの絵本作家さんにおすすめ頂きました。これはすごい。いい本。売れっ子コピーライターさんたちの共著です。エッセイの章は文系集団らしく冗長な部分があることは否めませんが、冗長って安心できるのよね。無駄なことっていいことよね。うん。広告の制作現場のお話も何人かのライターさんが書いていらっしゃって、めちゃくちゃ面白い。しかし!一番ガーン!と来たのは、第六章の馬場マコト氏の記述。ほんの 2 頁強の文章なのですが、おそろしく仕事ができる方だとわかります。こえー。馬場マコト氏こえーよ。

読んでいると、ものすごい頭シェイクされますし、下手なノウハウ本より発想が止まらなくなります。発想に優れている方たちの本を読むというのはこういうことかーと思った次第。共著であることも頭シェイクの元ですね。一人の人とじっくり話ししてんのとはわけが違う。カオスに飛び込めこのあろー。です。


あ、もう一点特筆しておきたい。この本の装丁とフォントは本当に素晴らしいです。本のサイズに対しての表題の大きさ、色、フォント、完璧です。中身のフォントもサイズもかなーりステキ。この辺りお詳しい方は一度手に取っていただきたいです。


ブッダ全12巻漫画文庫 (潮ビジュアル文庫)

ブッダ全12巻漫画文庫 (潮ビジュアル文庫)

手塚ファンですので!「火の鳥」と「ブラックジャック」は古本屋でぼちぼち集めていたのですが、コンサルティング業界のちょう強い人にオススメいただいたのでこの機会にと思い 12 冊購入、昨晩読み終えました。みんな知ってると思うけど、面白いよー。因果についての曲解が気になりますが、私が因果について書くなら・・・と考えさせられたのでそれも一興ということで。あのね!因果の一番おもしろいところは、精神性が高まってくるとリターンが速くなるってことですね。これが一番面白いと思う。だんだん考えたことや行ったことへのリターンが速くなり、それが今に集約されるとそこに永遠があります。(※ファンタジックなことを書いているわけではありません)行ったことへのリターンは物理的な制約があるから即リターンじゃないだろ!と思われるかもですが、過去と未来を含む今に集約されるので概念的には可能ですね。このことがわかりやすく書いてある本とか誰か知らないだろうか。割と手を変え品を変え、言い尽くされていることだろうか。


というわけで、三点。ゆっくり、ゆっくりね。ゆっくり読める本は気持ちを豊かにしてくれるよ。