バンドモノのコンポーズをしてみようのGrassyですが、イメージ写真集に蒼井優ちゃんばかり集めています。そして、オケの参考楽曲にスワロウテイルを聴いてしまったりするので、岩井俊二さん+蒼井優ちゃんの「花とアリス」を借りてきてみました。

花とアリス 特別版 [DVD]

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いやいや、とても良いです。蒼井優ちゃんの細かな表情や演技は同世代の俳優さんからしたら卓越してるんじゃないだろうか。フラガールしか拝見していなかったのですが、蒼井優ちゃんはコミカルな演技も、とても良いんですねー。本当にびっくりしました。オーディションのバレエを披露するシーンははっと惹きつけられるような仕掛けは全くないものの幸福感の中の美しさみたいなものがとても良く映し出されていると思いました。少女マンガ的。吉本ばなな的。好きだなぁ。


というか、映画全体にはっとするような箇所はないんです。強いて言えば、花ちゃんが嘘を告白する胸に迫るシーンで、落語の寄席とが切り替わる対比はとても上手い!と思った、とか、アトムの大きな風船をバックにして花ちゃんと彼氏の対話が進むとかが印象に残った!とかありますが、あとは、淡々と美しく、思春期独特の甘酸っぱい平和感とほろ苦さが漂います。こういうのは日本独特の平和感だと思うし、岩井氏はそこをとても上手く切り取っていらっしゃるぅぅぅと感服。リアリティーの裏づけの対比として出てくる個性の強い押しキャラもうまくキャスティングされていたと思います。


本当に何気ないお話なのですが、終始胸がじんとしていました。ハリウッドもいいけど、こういうのもいいなぁ。


音楽は歌モノは使われておらず、ストリングス、ピアノ、品の良いクラッシック系の音楽です。ここでも作為は全く感じない。とても自然な作りです。おお!今、Wiki先生を開いたら音楽は監督自信が手がけられているとか。mjd。「前年にネット配信された短編映画をもとに、長編映画として制作された」とあり、このネット配信の時点で、岩井氏が関わっていたのかとか、ちょう気になる。


公式サイトがまだ残っていました。
「ノスタルジー溢れる映像とともに描くスイートでビターな初恋物語とあります。あ、原作は漫画なのですね。納得。っていうか、どんだけ芸能界や世間を知らないんだと言われそうですが・・・。


花とアリス」公式サイト
http://www.amuse-s-e.co.jp/H&A/


「Grassy」イメージ写真集

http://grassy.tumblr.com/


今日はこれからお掃除。その後音作りしてMIDI音の差し替えをするよー。インプットにウエイト置いているのでちょっと遅々としていますね。

夜は「ひげよ、さらば」の続きを読みまする。「ひげよ、さらば」の中の言葉がとても良くて「おお!」と思いながらいちいち読み返してしまうのでなかなか進みません>< 情景の描写、心理の描写、どれをとってもとても丁寧に書かれたお話。 kotoriko に感謝!