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パソコンを修理に出したり新調したりしている間、歌詞案件に集中していたこともあって、歌詞案件に関してちょっぴり光明が見えてきました。ありがとうありがとう。
そうなるとやべー。と思うわけです。大体、作詞家になろうと思って歌詞書いてたんじゃないわけです。曲作るのが好きで、曲作ったらなんか歌詞つけないと歌えないし、とか思って作ってたわけです。そりゃたくさん作ってればそれなりのノウハウも身についてくるし、ネットでいろいろ調べれば一つや二つのお得情報もあったりで、そこそこのものが書けたりするわけです。
が。コンスタントに自分及第点が書けたくらいでどうにかなる世界ではありません!ということで、ちょっと補うべき点なども考えてはいました(過去日記参照の程)。そうこうしていましたところ、提出済みの歌詞の修正をいただいて、びっくりした。えーと、修正の部分の方が多い。っていうかほとんど修正。「えーーーーーー!」なわけです。
で、取り締まり役曰く「先方はここが良かったからと」と言われた箇所はなんというか、コピーなんですよ。よく広告にキャッチフレーズが付いてるじゃないですか。あのコピーね。
それをね、ある方に言ってみたの。ちょうどその方が、広告のイベントみたいなのに参加していらっしゃったので「歌詞ってコピーなんだなーって思った」って(もちろんアーティストによって違うケースも有ります)。そしたら、その方が「あ、だったらこれね」と軽くおススメくださいました。
- 作者: ジョン・ケープルズ,神田昌典,齋藤慎子,依田卓巳
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/09/20
- メディア: 単行本
- 購入: 24人 クリック: 207回
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なんというか、びっくりした。歌詞を書くにあたって、広告を知るにあたって、今までで一番参考になった本だと思います。
二つの視点から読みました。まずは、音楽には広告に付随して広告を盛り立てる、という役割があるので、
・広告というものを知ろう!
という視点。もう一つは、歌い手さん自身の個性を宣伝するために
・曲のタイトルを見出しと考え、歌詞の内容を宣伝文句と考え置き換えながら読む
という感じです。前者に関してはかなりよくわかった。後者については置き換えながら考えながらだったけど、ヒントがたくさんあった。
ネタばれになるので詳しくは書きませんが、結果、どうなったかと言いますと・・・
・今まで歌詞を書くときって、たくさんいろんな言葉を書き連ねて、いいものをピックアップして、パズルゲームのようにはめこんでいくみたいな感じでした。いつかは終わるゲームなので、気長にやってた。でも、そのたくさん言葉を書き連ねる時のやり方のヒントがあったのでゴールが早く見えるようになった。
・考えが整理されて、自分でもぴかっと思える歌詞は稀にしか出来ないのではないか、という思いが軽減。より安定した気持ちで取り組めるようになった。
あとは、映画なり本なり人とのコミュニケーションなりで、自分の中の引き出しを増やしていけば段々磨かれていくのではないかと。
あとね、これはネタばれかもしれないけど、ちょっとびっくりしたので書かせて欲しい。文中にユーモラスなコピーは100人中99人避けたほうがいいってあるのね。ユーモアを理解する人の割合ってすごく少ないんだって。しかもその中でさらに細分化され、誰かにとってはばかばかしかったり、誰かにとっては侮辱的に感じたり、あるいは身内受けみたいなことになるから、みたいな。私ね、面白いの大好きなのね。歌詞にはしないまでも、ブログとか、ネットで書くこととか、面白いは正義!とか思ってるし、面白いこと書こうとしてしまうし、面白い人大好きだし。面白いばっかりじゃ困るけど面白いことって贅沢なことだと思うのね。なので、この箇所を読んだときにはなんだかがっかりしてしまいました。100人中99人避けたほうがいいってあるので、この残りの一人になりたいものです。風刺が効いてて万人に受けるものとか、誰も傷つけない冗談とか、確かに難しいのかもしれない。そういう意味での100人に一人なのだろうなぁ・・・。楽しませようと思って自分の失敗談ばっかり書いてたら仕事を失いかねないし><
ところで、おススメいただいた某氏ですが、コンサル会社出身の起業家の方で、なんだか無料でコンサルしていただいた気分です。手がかかる子ですまんのう。ありがとう。
※今日の日記のタイトルは文中の歴史に残るすごいコピーの真似をしてみたよ!