さてさて、バンドモノのコンポーズしてみようの Grassy 、前回は MIDI のピアノを本気の音に差し替えてみました。今回はストリングスの差し替えだよー。


 ストリングスの音を選んで作ったー

まずバイオリン的なポジションのストリングスに KORG TRINITY CBANK 103 :Ribbon Strings を。音の立ち上がりを管理するフィルターを閉じ気味にしました。た。他にもいろいろエディットしたけど忘れました!バイオリン2 に BANKA Solo Strings(SW1)。

そして、ここが肝心。エフェクトで「ちょっとした記念日だから、家に弦楽四重奏呼んで室内演奏してもらっちゃったよ」感を出したい。けどそんな経験あるわけないから、再現できるのかどうかはわからない。けど努力したい。エフェクトはそれを再現すべく、スモールホールのリバーブとディレイを極薄めに、コーラスも薄くかけました。


 データを整えるときー

音色を選んだら、データを整えていきます。ストリングスや他の楽器にもいえますが、特にオーケストラルなデータを整えるときには、呼吸を忘れないこと。いくら弦楽器で延々と弾き続けられる音でも、息継ぎのない音を聴いていると、なぜだか人は疲れてしまうのです。だもんで、自然な呼吸が感じられるように整えていきます。よくわからんちんな人はご自分の作ったデータを歌ってみるといいよ。歌ってみて、自分が息継ぎをした部分をデータに反映させていこう。


 違いがわかる?

エンベロープを書くよー。



・・・・・・・・・・・・書きたくないよー。><

泣き言から始まるこの作業。エンベロープ (envelope) とは SONAR 4 Producer Edition のオーディオデータ上で、音量やパンニング、果てはエフェクトの匙加減まで、曲中で細かく指示できるものです。今回はサビのストリングスが大切な役割を担うので、部分的に細かく書いてみました。



さあ、違いのわかる男かどうか試されるときがやってきたぞ、ジョニー。


エンベロープを書く前の音源 http://download.sound.jp/mary_tan/s/strings.mp3

エンベロープを書いた後の音源 http://download.sound.jp/mary_tan/s/strings_e.mp3


違いがわかりますか?性悪な女のしたたかな作為を感じましたか?違いがわからなかった人はコメント欄に書いていってね!うちに遊びに来たときにはもれなくインスタントコーヒーでもてなします!


 ここまで書くなら弾いてもらった方が速いんじゃないのか!

至極もっともな考え。ここで、コスト計算。スタジオを借り、打ち合わせをして、弾いてもらって、よりは破格に安く済みます。が。どうなんでしょうね。やっぱり本物を聴かせないと教育に悪いと思うよ。うん。

教育には悪いかもしれないけど、それとこれとは別だ!

ストリングスアレンジ承ります。
詳細は akasha_info@ybb.ne.jp まで。


あ、あと、今回ベンドとビブラートはいじっていません。めんどくさくなった。この音源のビブラートはちょっと使えなかったし、ベンドにすべき聴かせどころもなかった。


 「ちょっとした記念日だから、家に弦楽四重奏呼んで室内演奏してもらっちゃったよ」


そんな風に聞こえれば幸いです。ミックス、アレですけど。イントロ部分


http://download.sound.jp/mary_tan/s/for_five_0515.mp3



さて、こうして膨大な作業を終え、ストリングスを差し替えたわけですが、例えばこの案件、予算が立った時点でポロシャツの襟を立てた P に「たんちゃーん、これやっぱさー、生でー?弾いてもらうことにしようよー」とか言われたら、とりあえず P を一発殴って弾いてもらう(弾いてもらうんだ!)。


「Grassy」イメージ写真集

http://grassy.tumblr.com/


全体を整えてコード譜を書き出し、歌詞カードをデザインしたら、ぼちぼちボーカルとギターとベースを募集開始するかなぁ。んー、この後、この企画は一旦離れて「 ViVid deAth 」にかかっちゃおうかにゃー。どうしようかにゃー。とりあえず今日はすんごい勢いでマルチタスクした!ウォッシュチーズとワイン飲む!