「彼は私だったかもしれない 〜ネットジャンキーに明日はあるのか〜

田舎の引きこもり組の作詞・作曲家はインターネッツ大好きだからね!PC作業がほとんどだから、息抜きはtwitter。ほんと、ノットモンキーさんは私だったかもって思う。紙一重だったよなぁと。

外国のお友達が日本インターネッツの闇に足を踏み入れてしまい、ノットモンキーさんというはてなーに煽られるような揚げ足取りのブログ記事を書かれ、twitterでもクソミソ言われ、うんこの応酬になっていたので、今日はこの問題、どうしたらいいっぺか、ってのをちょっと書いてみます。

はてなーで思い出すのは、お友達のfromdusktildawn、フロムダですね。彼は、極論を使って人々がどう扇動されるかをよく観察されていたように思います。IT関連会社の経営者(と思っていますが)なので、B2Cのマーケティングは、彼の仕事に生かされているのではないでしょうか。んで、経営者らしく、メリットがないと続けませんよね。彼と議論できる能力のある方は元々少ないように思っていましたが、程なくして、クローズドのSNSを立ち上げられ、そこで、メドさん(お医者さん)とかと盛り上がってました。私もその中で、相談に乗っていただいたり、お話に混ぜてもらったりして、これはとても楽しかった。知ってるか、ふろむだはめちゃくちゃ優しくて素朴な人。ふふ。

彼のはてな熱が冷めたのは、タイミング的に、はてなの技術的なことに見切りをつけたか、フォーラム(議論の場にならない)に見切りをつけたのか、元々リアルがお忙しい方のようでしたが、更にお忙しくなったのか、マーケティング研究の目的が達成されたのか、、、まぁ、いろいろ考えられますが、極論で扇動するのは、成熟したオトナの男とは言い難いので、格好いいオトナの男になったのだろうなぁと思っております。ふふ。

んで、Twitterでの煽り(ではないのだけど、みんな煽られているようでした。笑)フォロワー増やし→書き物商売やリアル商売に結びつけたのを間近で拝見していた例と言えば、こちらはリアル知人ですが、大石哲之先生です。彼は、外資系の戦略コンサルタントを経ておりますので、その向かう先は、やはり自分にとって「バリューのある」ことや「知的好奇心を満たすこと」に限られていました。議論の体を成さない方とはことごとくぶつかっていましたが、会員制のクローズドフォーラムを立ち上げられ、現在は、ビットコイン関連の技術開発や書き物に勤しんでおられるようです。彼は非常にクリティカルな頭脳の持ち主ですので、議論にならない方のご意見は、一言でやっつけてました。しかし、特に誰かを傷つける目的で彼がなにかを書いたようなことは、拝見したことがありません。Twitterには、リアル知人も数人いらっしゃったようですし、すぐに、知的好奇心旺盛なお仲間ができました。煽りなどしてたら、人格を疑われてしまいますものね。

で、これらを踏まえ、ノットモンキーさんには、話しにならない、議論の体を成していない、現実での生活で楽しいことをご存知ない、ネット依存の傾向があるようにお見受けしたので、当初、ファシリテーションや、ディベート、問題解決などを学ばれるといいのでは、ご自身でそれが厳しいのであれば、そういうことをご存知のお友達がいますか?(そして、クローズドでも、お話を深められる方とお友達になればいいのでは?)と伺ったのですが、これは、間違いだった。上記のお二人は、まず「価値」を知っていた。インターネットをうろうろしているようでも確固たる「目的」があったのです。えと、誰彼かまわず噛み付いて、ブログのアクセス集めたいなら、噛み付いてないで、マーケティングとかブランディングとかお勉強しろよ、ってなるし、議論できないなら、ファシリテーションディベートなのですが、それ、いくら学んでも、現実でトライ&エラーを繰り返さないとなかなか身に付かないんですよ。で、机上のそれを覚えられて、同じスタンスでネットで誰かに噛み付くと、これまた迷惑極まりなくなっちゃう。だから、これはナシで。

ところで、私にも、音楽という目的がありました。よかったよね、ほんと。twitterを始めて程なくしてレーベルの大株主さんをうっかりフォローしてしまいお友達になってしまったり、先日も、ミックスアドバイスを頂いた方が、日本三大スタジオのエンジニアさんだと後から知って、胃がきゅっとなったりしてるわけです。Twitterは自分が楽しいことが第一ですが、社会と繋がっていますので、基本的には誠実にtweetしているわけです。そういう方が数年でぐっと増えてきたよね。はてなで生まれたうんこを投げてる場合ではないのです。

うーん。

もうちょっと遡ってみようか。2ちゃんねるという巨大掲示板があったんですよ。山本一郎さんという投資家がいらっしゃって、黎明期に2ちゃんねるを商売にできないか考えていた。こちらもリアル知人です。そん時、彼の雇用していた女性がコスメ板を見ていて、「使用感の感想がある」ことに目を留められました。彼は「そういうの好き!」って仰ってました。彼が求めていたのは、金になる(価値のある)(役に立つ)「データ」だったのですね。私なぞは、(情報の精度も曖昧でノイズが多すぎて、誰に食って掛かられるかわからないところで、デザインも良くない掲示板を延々と眺めつつ何か書くなんぞ、美容に悪いわ!)とか思っていましたが、彼等は懸命でしたので、なにも言いませんでした。ええ、ええ。

でも、ピアノ教師とアルバイトくらいの経験しかなかった田舎の作曲家が、ここで初めて「価値」について学んだわけです。芸術の価値について本腰入れて考えるのはもう少し後のことになるのですが、投資家はデータや論文が大好きなのです。ガメちがゴミだと言ったのはそういう意味ですね。価値ではない、ゴミを書き溜め、それを宣伝するためにtwitterで誰彼構わず煽って回っている、それがまたゴミになる。それになんの意味が、価値があるんだ?とガメちは言っていたのです。わかんなかっただろうけど。ちなみに、フォロワーさんに何人か金融家がいらっしゃいますが、日本の金融系の方々は、絶対に踏み入らない。なにを話題にしたら、妙なのに絡まれるか、よくご存知です。基本的に寝る暇が無いほど忙しいしね、めんどいんですよ。日本のインターネッツでフォーラムができないのもこれが原因ですね。ガメちがあの時ノットモンキーさんのお相手ができたのは、彼が日本ではなく、欧州出身の投資家で、アーリーリタイヤをキメてヒマぶっこいて遊んでたけど、スコットランド独立騒ぎで、久しぶりに張り付き戦闘モード、みたいな好条件が揃っていたからなんだな。それは、ノットモンキーさんにとっては、ちょっとラッキーなことであったかもしれないと、私は思っているよ。

で、「うーん」とtwitterで唸っていたのです。ノットモンキーさんのためにここまで考える必要はないと思ったり、でも、見てしまったからにはなんか書くべと思ったり。そしたら、フォロワーさん(大学講師か、学者さん系の人と思います)が、「リスクマネージメントなんてどうでしょう」とメンション下さった。なるほど、一理あると思ったよ。私は、当初、ノットモンキーさんの目的「ブログにアクセスを集める」にフォーカスしてしまっていたけど、その手前の「誰彼構わず噛み付く」ってことにフォーカスすればよかったのだな。「誰彼構わず噛み付く」って、世間を知らないからか、弱虫だからなんですね。リスクについて学べば、備えができて、心構えも良くなり、弱虫はちったーよくなるでよ。

というわけで、大分考えさせられましたが、ノットモンキーさんは、リスクマネージメントを学ぶことをオススメします!いろいろ応用が利くかもです!私も弱虫なので、ちょっと読んでみる!

「二次元萌えを諸外国の人々にどう説明したらよいか考える」

twitterで、ガメち(イギリス生まれ)とオダキンさん(日本生まれ)が、二次元萌え(エロ)について何度かバトルしているのを見ました。初めて私が見かけてからもう一年以上経つのではないかと思う。丁度、政治家の人が、ひどいセクハラ発言をした時にこの話題になって、オダキンさんが二次元萌えについてなんか言うたびに、ガメちが「アンビリーバボー」とか、「ジーザス」とか「オマイガッ」って、日本語で言ってた。

(わーtwitterって誰でも見られるんだお。容赦ねえなガメち。仲良しだから言えるんだろけど、オダキンさんカワウソ)


と思っていたところ、ガメちが「続きはメールで話そう」って発言した。うんうん。


私、残念な記憶力の持ち主なのですが、この時のことはとてもよく覚えている。ガメちには、理解しがたいかもしれないけど、私は二次元萌え(エロ)、なんとなくわかる。二次元萌え(エロ)は目に入ってしまったらキモいと思ってるけど(キモいと思わない女性もいます)それは、オダキンさんが一人で楽しむ分にはいいと思うし、オダキンさんがガメちに「モテる人はいいよな」と言ったのも、なんかつらぽよな気持ちになった。オダキンさんとガメちはとても仲良しなのを知っていたので、そのことでヒビが入るなら、私はなにか出来ると思ったのです。それで、「そのメールのやり取りに参加させて欲しい」と書いた。そしたらガメち、「オダキンがカワウソだからイヤだ」って。マリタンは(ええ!こんだけtwitterでオダキンさんに容赦ねえこと書いて、カワウソってなんだよ!)と、ちょっぴりおかしかったのだけど、ガメちの思いやりも痛いほどわかったので、この件をずっと見守ろうと心に決めて、見守っています、と書いたのでした。


ほんで、先日、またオダキンさんとガメちがやり取りしてて、(日本で、政治家がなにか発言するたびに、twitterでその手のことが問題になるたびに蒸し返されている模様)なにも進展していないようでした。そしたら、ガメちが最近、お友達についてブログに書いていたので、またオダキンさんとなんかあったのかと思った。私は、ずっと考えていたよ。今日は、この前書いた欧州の60年代と70年代のことを引っ張り出したら、ちったーわかりやすいかと思いついたので、書いてみます。

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欧州とアメリカでは、カウンターカルチャーってあったじゃないですか。先日も書きましたが、60年代、70年代の欧州で既存の政治や倫理から脱しようとした方々が生み出した文化です。


んで、その中には、「俺たち勝手に自由にやるよ」派がまずあって、そのあと、「どうにかしろよおいこら」派があったと思うのです。すげーざっくり書きますと、


◆「俺たち勝手に自由にやるよ」派
ヒッピーはインドに行ったり自分探しをしちゃったのです。ロックで言うと、サイケ、オルタナグランジ辺りもこれにあたります。逃避先はドラッグでした。


◆「どうにかしろよおいこら」派
その後、そろそろドラッグやってた人とか、インドに自分探しに行っちゃった人の顛末が見えてきた。文化自体はアメリカを経由し、再び欧州へ。なに逃げてんの、ちゃんと申し立てすりゃいいじゃん、がパンク。


ちょーざっくりですが、今日は、ガメちとオダキンさんのために書いてるからいいのです。興味のある人はいくらでもググってみてください。んで、大体、こういうのはワンサイクルしたら、納まるのです。同時代に一緒に生きた人がどうなったか見えてきたら、なーんや、ってことになったり、政治や経済で革命が起きたら、OK,俺たちの訴えたことが報われた、となったり。


さてさて、60年代、70年代の日本ではどうやったか、その時代に青春時代をすごされた方々が、このブログをご覧になっていますかね。これらの文化は、日本にもやってきて、それは、政治や倫理の違いすぎる国では、蕁麻疹のような余波程度でしかなかったかもしれません。敗戦後、経済成長の真っ只中です。日本の政治は経済党ですし、みんなそれに倣って、普通にお勤めした人が「お得」でした。文化を輸入したつもりが、「あれ、これ、儲かるやん?」となって、儲からなくなったら終わりです。(※寺山修司さんはじめとして、確実にその文化を肌で感じ、正確に日本語に訳したり、それを自国で伝わる形で体現した文化人もたくさんいます)


いつの時代にも、どこの国にも、閉塞感に対しては、宗教で教えるような諦めや、新しい道へ繋がる抜け道が必要です。日本で、経済と宗教の抜ける場所は、ライブドアとオウム制裁という形で、断ち切られたように思います。コトの良し悪しを書いているのではなく、見せしめ的な役割も果たした、という意味で。トランプゲームの大富豪ってあるじゃないですか。あれで、革命っていうルールがあって、全部がフラットになったり、ひっくり返るじゃないですか。日本は、革命っていうルールがない大富豪というゲームをずっとやってるの。だから、富豪(比喩です)は自分で富豪って言わない。こっそりしているのです。


話がちょっとそれちゃいましたが、政治には期待も興味ない、自分探しにも出られない、ドラッグもない、その後の申し立てもできない、さらにモテないときたもんだ、さぁ、二次元(エロ)の出番です。「俺たち勝手に自由にやるよ」派も「どうにかしろよおいこら」派も、みんな二次元にくるといいお。二次元は、日本の逃避先であり、依存対象であると思います。ドラッグのような厳しい規制はありません。作るほうも嬉々としているように見えます。長らく逃避先として機能しているので、明らかに品質が高くなってきました。インターネットが普及してからは、どこでもみかけるようになった。そういった絵が普及すると、文化と逃避先の境界線が曖昧になって、しまいには国家予算でこれをアピールし、輸出するとか言い出した人もいる。処女信仰、幼女萌えについても書こうかと思ったけど、気持ち悪くなってきたからやめとく。


個人的には、見るのもイヤです。でも、政治家(権力者)が発するセクハラ発言で女性が嫌がるのと、二次元萌えの普及で女性が嫌がったりするのは、根底から違うのです。二次元萌えは、カウンターカルチャーの中のドラッグの役割を果たしていると思う。ドラッグの役割を果たしているものを文化と称して国家予算で輸出するなんてのは恥ずかしいからやめてくれ。でも、繊細な人も人権を良くわかっている人もこっそり楽しんでいることがある。一方、権力者がセクハラ発言をするとき、人権を無視していると思う。繊細な人はいません。彼らは一様に厚顔無恥です。

んで、権力ミックスで二次元萌えされると、最悪。もう、これ、最悪。二次元萌えで、権力者、最悪。


以上、(どこをどう読んでもわかると思うけど)二次元萌え(エロ)を肯定するものではありません。どうしてこうなったかを説明したかった。

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最後に、小噺を一つ。

あるプロジェクトを立ち上げの際、新進の若手作家さんにお声かけしました。とても才能ある人だった。快いお返事を頂き、メーリングリストでたくさんの意見を交わしました。とても楽しかった。そして、女性ボーカルが見つかりました。生命力の強い、タフなハーフの女の子だった。リタちゃんです。

忘れられないのは彼が書いた

「二次元萌え系の音を作ってコミケで捌いた方が『現実的です』」




ジーザス。笑

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↑ここまで、昨日書いた。んで、もうちょっと考えてみた。

二次元萌え(エロ)の人って、インターネットで、ハイクオリティな絵がたくさん出てくるようになって、二次元萌え(エロ)が市民権を得たと舞い上がっている最中なのではないだろうか。

いくら絵がハイクオリティになったとしても、例えば、自分の楽しみで見ているなら、それは心に秘めておけばいいのにと思う。AVの女優がいくらかわいくなっても、それへの偏愛をtwitter書く男性がいたなら、それは、普通にゲスいと思うのと一緒で、キモいに決まってる。

ただ、AVの女優に偏愛があり、自分の楽しみにしている男性は、あくまでもリアル女性が延長上にいて、その人たちへの気遣いがあるのでインターネットでは書かないし、それを心に秘めておけるのだと思う。二次元萌えの男性は、延長上にリアル女性がいないことが多いように思う。リアル女性に無視され、リアル女性を無視しているのだと思う。それがとても失礼な態度に当たるともわからず。インターネットにも女性がいます。ガメちを通して、私はオダキンさんを見ている。

以上踏まえ、百歩譲って、オダキンさんの今回の発言「日本に性差別はない」(バカバカしいw)の元になっていることを考えると「過去に女性から無視されたか、酷い態度を取られたので無視している(可能性がある)」=彼は女性にコミットしていない、彼の中に奥さんと娘さん以外の女性が存在していないだけでは。と思う。そうだとしたら、あまりにも視野が狭いのであろうし、現実を見ていないと思います。

話がちょっと飛ぶけど、政治家としても、男性としてもまっとうだなぁって思うのは、熊谷俊人氏と小泉進次郎 氏くらいだなぁ。なぜかって、日本は、モテないとそれだけで十字架を背負う国だと思うから。(差別というよりコミットできない元ができる)女性とフラットにコミュニケーション取れるって、稀なんだと思う。

時々考えていたのだけど、ちょっと言葉にできそうなので、書いてみると、私が、女性差別の問題にあまり言及しないのは、その問題で、女性は「いない」ものとして「取り扱われている」ような気分になるからだと思う。ガメちは、声を上げろ!と吹っかけるけど、なにも言う気がおきないんだな。いないことになってるんだもん。だから、オダキンさんにもほんとは、なにも言う気はなかった。結局ガメちがさびしいのを見てるのはこっちもさびしい気分になるし、ガメちが涙がでてるのがイヤなので、書いたんだな。

「音抜け」

「音抜け」が悪い、デモ音源を作り始めたら結構最初の段階で悩むことかもしれません。

音楽制作の最初から最後までの工程全部に「音抜け」を良くする、悪くする要因が潜んでいます。

今から音抜けに関する要素を書き出していきますが、音楽というのは、どれか一つに特別に秀でていると、他のことが秀でている方とご一緒できたり、アドバイスを頂けたりします。それまでは、楽しむこと、楽しんで続けることが一番いいんじゃないかと思います。自分はなにを目指しているのか、はっきりさせるのもいいと思います。それぞれ、一生をかける演奏者や技術者がいる世界です。もちろん、すべて追求するのもアリです。全てをいいレベルまで持って行く為のリソースは膨大ですが、一つのことが見えてくると、他も楽しく感じるかもしれません。

もやっとする人が多いらしいので、どの工程がどれくらい「音抜け」に関わっているのか、%で書いてみましたが、数字は個人のイメージです。


◆ 楽器やソフトシンセ、またそれらの組み合わせ (10-30%)

楽器の編成として、同じ周波数帯域の楽器が複数使われていたりすると音抜けが悪くなります。生楽器は、オーケストラにしても、バンドにしても、普遍的な組み合わせがあり、メンバーが集まればそれぞれの帯域がバラけるように出来ていますが、ソフトシンセは気をつけろ。

生楽器の価格は、音抜けというより、美しさの追求ですが、ソフトシンセに関しては、残念ながら、高級ソフトシンセの方が音抜けがいいです。


◆ 編曲(のバランス)(10%)

編曲も、例えば、ピアノの左手の音階がのベースラインと同じとこに被っていたら、抜けが悪くなります。でも、例えば、立ち上がりのシャリ感にフォーカスするアコースティックギターと、スローな立ち上がりのストリングスが同じ音階で鳴っていれば、両者は補足しあえる関係といえます。バンドやろーぜーとなったとき、大体、作曲やアレンジが出来る方が一人いると思います。いなかったら探そう。その人が大体のことは知ってると思う。

むちゃくちゃなことをやらない限り、むちゃくちゃなことにはなりません。むちゃくちゃなことがやりたい人や、やってしまった人は、「愛嬌」を身に付けておくといいと思うよ。人生のあらゆるシーンで役に立ちます。


◆ 録音 録音環境 録音機材 (40%)

マイクやアンプは、いいものはやっぱりいいですが、安くても高くても、それぞれに有ったものを使用していれば、そこまで「音抜け」に干渉しないように思います。けど、マイクの立て方、録音する環境は、すごく音抜けに関わってくる。周波数も、定位もぼんやりした音をミックスの段階で抜ける音にするのはとっても大変なのです。

「周波数」「定位」という言葉が出てきました。これがはっきりしていると、ミックスの段階で抜ける音を作りやすいのです。ルームリバーブを録音するために作られたスタジオで録音するのでない限り、デッドな環境で録音した「周波数」と「定位」がはっきりした音にあとで味付けをするほうが断然いい。味付けが下手でも、知り合った人が味付けが上手だったら、味付けてもらえる。お金を払ったら味付けをしてくれるところもある。でも最初から、しょっぱすぎたり甘すぎたりするものには、手の加えようがないのです。

同じ理屈で、アンプにマイクを立てて録るより、ラインで録って、アンプシミュレートを使ったほうがredoできますが、いろいろ試してみるのは楽しいよね。録音技術や機材に興味がある方はどんどん試したらいいと思います。

私の知る限り、この技術に秀でている方は、改造や、自作の道を通過します。ヘッドフォン改造とかですね、スピーカー自作とか。


◆ ミックス ミックスする機材 ミックスの腕 (40%)

DAWで音抜け(音)は変わります。きっぱり。StudioOneをオススメしておきます。Free版もあります。
DAWであれば、ミックスに使うプラグインエフェクトで音が変わります。残念ですが、高価なものの方がいい音です。

録音をクリアしているなら、このミックスの段階での、EQとコンプ、リバーブなど、プラグインエフェクトの使い方が一番「音抜け」に関わってくると思います。

◆ マスタリング機材 マスタリングの腕 (5%) 

ハイエンドは、高級アウトボードの世界です。名のある、また、旬なスタジオにお勤めするとか、腕の良いエンジニアさんのアシスタントをすると勉強できます。2mixの時点で音抜けが悪いと、マスタリングでどうにかするのは限度があります。えと、チャーハン作るやん?チャーハンのご飯粒と、塩コショウと、焼き豚と、ねぎとしょうゆを分けて、ケチャップライス作られへんやん?チャーハン作ったら、福神漬け付けるのがマスタリングです。福神漬けつけたら、ぱっと鮮やかになって、プライス付けてお客さんに出せるやん?そんな感じ。()

DAWでもマスタリングは可能ですが、これまた限度があります。高級アウトボードの質感には及びません。けど、限度があっても売れるものは作れます。(例:中田氏)


全部足したら105%-125%になるけど気にすんな。

僕らは、ロックの産声を再び聴いている

イギリスでスコットランドの独立が現実味を帯びてきたらしいです。へー!へー!

欧州では独立ラッシュらしい。ロックだなー。とんでもないことになるかもしれないけど、こういうことは、格差が無いもののように扱われる日本では起こりえないのだよに。格差が目に見える形で明文化している国のロックは格好いいと相場が決まってる。ロックは永遠にイギリスのもの。


そんな中、こんなのがtwitterのTLに流れてきたのですかさずRTしました。


「60年代ファッションの復活―時代を超えた新しさ」
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052970204707704580142954102642336

最近、ファッション界には60年代の嵐が吹き荒れている。ヴァレンティノが過去数シーズンのショーで発表してきたウエストが絞られたミニドレスやハイネックのガウンがその前兆だった。この秋、グッチのデザイナー、フリーダ・ジャンニーニ氏はイタリア的視点の豪華さとリフレッシュされたミレニアムカラーのペイレッテを取り入れた英国のドーリーバードルックを練り直している。たとえば、ミントグリーンのアンゴラのマーティンゲールコート(ダブル)にスカイブルーの先細レザーパンツとパイソン柄のチェルシーブーツを合わせる。一方で、レトロに今日的な意義を持たせる達人として有名なイヴ・サンローランのデザイナー、エディ・スリマン氏は秋のコレクションのテーマを60年代ロンドンの流行発信地「カーナビーストリート」にし、脚線美を見せるロッカー風のドレスとクールな女学生風のケープを生み出した。

アンテナの鋭いデザイナー達が、このポイントに矢を立てているのは、偶然ではなく、欧州全体の機運を表しているように思います。60年代、70年代というのは、政治に物申していた時代の流れを受けているのだよね。これは、「主張」なのです。一方で、ハイブランドでは、「ラグジュアリ+スポーティ」というもうひとつのコンセプトが数年取りざたされていて、これは、NYあたりのデザイナーが中心なんじゃないだろか。昨今の経済社会や生活スタイルの変化の流れを受けています。


「俺たちの生活を、この気持ちをどうにかしろよ」って権力に物申すのってすごくパワーがいる事です。んで、それを踏襲している現在のハイブランドとそれを作るデザイナー、そして、ラグジュアリ+スポーティーの流れを汲むハイブランド、この二つを比較すると、とても面白いように思います。こういうのは、欧州やNYの一線でご活躍のデザイナーが切磋琢磨してコンセプトを立て、ブランディングしていくことなので、日本の芸能の片隅でひっそりと生きている作曲家の私は、考える時間を取ろうとは思わないのだけどね。でも、おもろいよね。


冒頭でも書きましたが、そういう主張がホットになるのは、「格差が目に見える形で明文化している国」に限るのです。これが60年代、70年代のロックの黄金期を作り上げた。「俺は黙ってらんねーぞ」という主張が、ロック界のピークを作ったのです。


んで、日本で格好がいいロックをやろうと思うと、まず、どこに格差があるか、はっきりさせなきゃいけない。その格差を生み出してる対象や権力に対して物申すのがロックだからね。よう見えんよね。うんうん。だから、まず日本のロッカーは社会学者にならなきゃなんない。この時点で、もう全然ロックじゃなくなっちゃう。なんでかって、お勉強すると「理解」しちゃうからさぁ。ロックは「納得できねーぞおいこら」「俺は黙ってらんねーぞ」って言うわけ。でも、「理解」しちゃうと「おいこら」って言うのが難しくなってくるのね。今の日本で「納得できねーぞおいこら」「俺は黙ってらんねーぞ」って言うとしらーっと見られるのがオチですよね。みんな頭良いね()。けどさ、私、これは、日本の深刻なエラーだと思う。(PCに表示されてムカついたので、一度「深刻なエラー」って書いてみたかった)


あと格差については、その構造をはっきりさせたくない人が沢山いたりしますね。問題はなかったことにしたい人、組織、見栄をはる組織、人、みんなやってるからOKな組織や人。現実を見たくなかったら、逃避先はいっぱいあるお。日本はそういう逃避先がとっても豊富なんだお。


誰に何言っていいのかわかんない国にロックは生まれない。模倣はできるし、日本人はそゆの上手だし、2005年には、The Black Eyed Peasが「Monkey Business」なんてアルバムを出して、これがバカ売れしちゃったもんだから、もう笑うしかないし、なんか音楽的に日本の模倣は許されたような気もした。けど、本当の意味で、日本にロックは生まれないのです。これについて特に憂いてるわけではないのね。日本では生まれないなーって思ってるだけで、格好いいと思う古今のロック、いつでも聴けるし。無理して生もうとするより、日本に生きてるから作れる格好いい曲もあるのです。

というわけで、欧州のロック界が、形を変えてまた盛り上がるかもしれないと思い、ちょっとわくわくしています。でも、書いてて段々さびしくなって来た。日本ダセー。やっぱダセーと思うんです。


「理解」しても「納得」してんなよ。
しらーっとしてんなよ。ダセー。

ざけんな will.i.am。

Twitterで、@RIME3726 さんから

「ワンフレーズは作れるようになったんですけど、そこから広げていくというか、展開を作っていくのがうまく出来なくて。コツってありますかね?」

というご質問がありました。ちゃんと作ってる方のご質問ですね。素晴らしいですね。コツ、ありますよ。コード進行のノウハウなどは、後述するとして、私が実際にやってみて、私に合った方法をまず書いてみますね。他にもいい方法があるかもしれません。いろいろやってみてね。フレーズがたくさん作れるなら、勝利は目前です。


1)お気に入りのフレーズをドライブしながらぐるぐる脳内でリピート。

 個人的に、メロディやコード進行、リズムについては、一通りのノウハウを身につけているように思うので、自分にとってはこれが一番です。お散歩に、お気に入りのフレーズを連れて出るのもいいですね。一緒におでかけです。


2)お風呂にフレーズを持って入り、ぐるぐるリピート。
 
お風呂リバーブがかかって、いい感じです。
 ※ボイスレコーダーをお風呂にぽちゃんしないでね。


 上記二つは、脳に血液が回ることや、快適だと感じることが条件だと思います。んで、大切なのは、自分が気に入っているフレーズ、これ、ちょう好きだなぁ、膨らませたいなぁと思っているものを選ぶことです。一曲を作るとなると、その後の作業が膨大ですので、最後まで作りきるモチベーションを持続させるためにも、ここで絶対に妥協しないことです。たくさんフレーズを作ったら、その中でも一緒にお散歩したいなぁ、一緒にお風呂に入りたいなぁと思うものを選ぶこと!


3)自分なりのイメージの持ち方を探す

私は、映像や文章と音楽の文脈がマッピングされているので、曲を展開させるとき、映画のシーンが切り替わる箇所や、小説のシーンが切り替わる箇所をイメージしていたりします。マンガを読まれる方だと、週刊誌で連載されている作品が一番参考になるかなぁと思います。早いテンポで、次の展開まで楽しみを持たせ、意外な展開があるように工夫されています。ファッション誌を読む方は、「ページをめくるたびに色とりどりの洋服が散りばめられていて、違う楽しみがある」ですね。ご自分がマッピングしやすい音楽以外のものを見つけ、音楽と関連付けられると、とても楽しいと思います。

締め切り迫った作家さんならともかく、PCの前に座ってうんうん唸ってるのが一番マズーだなぁと思うよ。たくさん楽しんでね。


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 コード進行やメロディのノウハウについては、主に、二つだと思います。「(次に繋がるよう)どう終わらせて」「どう展開するか」ご存知のことも多いかもですが、こういった方法論は、いろんな方が書いていらっしゃるので、URLを貼っておきますね。

◆どう終わらせるか

コード進行の句読点「終止」
http://sakkyoku.info/?p=645
「終始」その2
http://sakkyoku.info/?p=644

メロディ(主旋律)にも工夫の余地がありますね。ルート音に着地すると終わった感が強いなど、いろいろ試してみてください。

◆どう展開するか

・コード進行で
コード進行で意外性を狙うなら、転調(トランスポーズ)してみるのもひとつの手ですね。先程のURLに、転調の記述がありますので、そちらはお任せして、DAWでお手軽に試せるのは、三度の転調(「+4」トランスポーズする)ですね。小室哲也氏が「トランスポーズしてみたらかっこよかった」と仰ってました。DAWを使う方の発言だなぁとしみじみ思ったことがあります。

・メロディーで

広瀬香美さんは、たくさんフレーズを作られて、組み合わせたというお話を読んだことがあります。職業作家さんだと、「いかにサビ前にブリッジを作るか」に一度は燃えてみるといいと思いますよ。作家さんが一度は通る道だと思います。

メロディがいいなぁと思う曲を実際に弾いてみることもオススメします。たくさんの発見があると思います。すごくエモーショナルに聴こえるメロディには大抵、美しいロジックが隠れています。人を高揚させるものは、冷静でないと作れないのだなぁと思います。
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以上、作曲という曖昧模糊としたテーマの問題を把握し、的確な言葉で質問できるって、ほんと、素晴らしいなぁと思います。(あっそーかー、これが問題かなー?)と思ったら、どんどんインターネットに投げるといいと思うよ〜。それをずっと継続できると、すんごい作品ができるようになると思います。チーズケーキは、セブンイレブンフロマージュが大好きだよ〜。楽しんでね〜♪

使用機材についてー♪

使用機材更新です。2014/09/08

Audio System


PC
   OS Windows 7 Professional
   Intel Core i7-4790S CPU 3.2GHz
   RAM 8GB 64bit

Audio I/F
   PreSonus FireStudio Tube

Microphone
    AKG C3000B

DAWdigital audio workstation
    Studio One 2 Professional
    SONAR 8 PRODUCER

Software Synthesizer
GALAXY II GRAND PIANO / KP4
    HOLLYWOOD STRINGS Diamond Edition
    Trilian
    BFD2
    Minimoog-V
    FabFilter One    
    FabFilter Twin 2
    phybes13

    Studio One 2 Professional-bundle
    SONAR 8 PRODUCER-bundle

VST effect
    A.O.M Invisible Limiter
    Guitar Rig 4
    Lexicon PCM Native Reverb Bundle
    elysia alpha compressor
    EMI Abbey Road Brilliance Pack
    SPL Transient Designer
    Waves Horizon SoundGrid
    T-RackS 3 Deluxe
    Solid State Logic Duende Native Studio Pack
    TUBE-TECH PE 1C PULTEC STYLE EQUALIZER
    FabFilter Pro-C
    FabFilter Pro-G
    FabFilter Pro-L
    FabFilter Pro-Q

    Studio One 2 Professional-bundle
    SONAR 8 PRODUCER-bundle
    HOLLYWOOD STRINGS Diamond Edition bundle (QL Space)

    他
Monitor
    YAMAHA NS-10M STUDIO
    YAMAHA A-100a
    SONY MDR-CD900ST (plug,cable customize)


弾き語りの新曲を作っています。今回のテーマは「雨の日に聴く優しい曲」です。


もう梅雨に入ったのでしょうか。ワタクシ、雨の日は、低気圧ダウナーなのです。で、今まではNirvanaを聴いて、低気圧ダウナーを極めていた。落ちるところまで落ちれば、ダウナーは楽になるのだっていうなんかようわからん信念の元に、ヘドバンしながらNirvanaを聴く梅雨。


なんて最低で、最高なんだ。


しかし、もういい歳なので、いつまでもヘドバンなぞしていられないわけです。そして、最近Ed Sheeranというイギリスのホームレスアーティストを知ってしまった。ガメちが教えてくれた。すげえいい。CD買った。


そして私は思いましたね!これだ!


私だって、少しはオトナにならなければいけない。梅雨とダウナーと優しくも哀しいEd Sheeran、いいじゃなーい。


んで、メロとコードをワンコーラス組んだとこ。(音が出ます)
http://download.sound.jp/mary_tan/s/rain.mp3


歌詞も書いた。これは、最近できたお友達が、言葉を運んできてくれました。とても賢い人で、尊敬している。
_______

「(タイトル未定)」


1.
つらいわけじゃない けど望みもない
作り笑いのそのあと 君は小さなため息つき
疲れてる瞳伏せる


降り出した雨 君は駅向かう人に紛れ歩く
(はやく はやく はやく)
なんで急いでいるのかさえ忘れたまま


2.
冷たい足先 揺れる電車で
隣に立つ物憂げな人の持つ雨傘の雫 避けきれず震える


流され 押され なぜ根拠もないままに君は
sometime sometime sometime
いつかこんな日が終わると信じている


3.
さざめくその胸 なにを求めてる
そんなことも気付けないほどに遠くに来てしまった
もう哀しくもない


何ひとつ見えない世界でも 
上手く生きてるつもり
believe believe believe
僕ら 見え透く嘘ばかりを許しすぎた


4.
君の一部を 切り出す時間が
いつの間にか 音もなく増える
大事な君の日々を 容赦なく奪い去る


役に立って それで
その手に何が残ると言うの
I know I know I know
君はいつも目を合わせず頷くね


君のことを全部 ただ 今奪い去りたいのさ
all you all you all you
いつも見てる 君の知らぬ君のことを